謹賀新年

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新年あけましておめでとうございます。年末年始不休で献身的に医療に従事されている関係者皆様に敬意と感謝を申し上げます。
皆様のご指導のお陰で令和元年と昨年令和2年にまたがり、皇位継承のお祝いムードとコロナ禍の混乱という極めて対照的な両年に県議会議長職を務めさせていただきました。
令和3年の新しい年、国の緊急事態宣言で新潟県と一都三県との不要不急の往来も自粛されることとなりそうです。昨年暮れには新潟県で初めての警報が発令されるなど、花角知事からは県民の皆さんにあらためて行動変容のお願いがされたところであります。新潟県では大規模な感染蔓延には至っていませんが、昨年の県議会の議論の中で、これまでの対応を振り返って総括し、第3波に直面したという認識のもと県内医療・検査体制の充実をはかっているとの知事からの報告があったところであります。首都圏では医療体制が逼迫している様子ですが、新潟県においては約670の入院病床・宿泊療養床のうち約120人が入院・療養している状況で国推計を上回る準備がなされています。
加えて、県内の医師会と協力し診療・検査医療機関500カ所が指定されており、県の24時間相談センターへ電話していいただきスムーズに相談、受診、検査できるしくみをさらに周知徹底する必要があるとの認識です。第1波の混乱からの教訓として現在では内閣府からは業種別ガイドラインが分野ごとにまとめられていますが、昨年中は県内の経済団体、医療関係者、教育団体など様々な県民の皆様からご意見やご要望がありました。予断を許さない状況であり新型コロナウィルス禍でのさらなる感染対策に議会をあげて努めてまいります。
感染禍における行政手続きをはじめとした行政のデジタル化は喫緊の課題です。国のデジタル庁創設と歩調を合わせて、県でも約4500件の行政手続きにかかる押印を廃止し電子申請等に切り替えていく方向であり、議会でもICT化の検討を始めており、県行政、議会ともデジタルトランスフォーメーションが進展するよう取り組んでまいります。
また、専門学校協会などによりますと卒業後の学生の進路に県内回帰の傾向があり、ITオフィスの誘致などを含めて県の人口動態にプラスの影響が働くよう推進します。対面販売などが行動制限されている中で、新発田市も力を入れている米の輸出は世界の感染禍においても増加しており、県全体の輸出量は前年の約4500tを超える勢いで、令和3年度はさらに輸出量が増えるよう越境EC販売支援などさらなる輸出促進策を提言してまいります。
県財政が大きな課題を抱える中、新年度予算を議論する2月県議会の重要な審査を控えています。
国土強靱化事業が延長され、県費負担の少ない社会資本整備事業の予算確保に力を入れていかなければなりません。特にほ場整備事業につきましては、国土強靱化事業の流域治水の概念からの予算が新たに盛り込まれ、地下かんがいや暗渠などは園芸導入や農業生産基盤の強化に重要なことから計画地域で遅滞なく円滑に事業が進むように働きかけてまいります。
国・与党と一体となって新型コロナウィルス禍でのさらなる感染対策と県内地域経済の振興の両立について議会から具体的に政策提言し県事業の遂行に迅速丁寧な対応に努めてまいります。
本年もご指導のほどよろしくお願いします。